おい、みんな、やっぱりMQAはいいぞ。
どうも、Beagle Kickの中の人、橋爪です。
サークル全体のプロデュース、ディリクション補佐、プロモーション周りを担当してます。
作曲・編曲の和田貴史は、
GWにしっかり充電して、ハイレゾ版の準備に取りかかります。
【5/10追記】和田の試聴コメントを追加しました!
先日、和田のプライベートスタジオにてMQAの試聴が行われました。
前回の試聴は先方のショールームに出向きましたが、
今回は聴き慣れた環境でオリジナルとMQAを比較試聴するという贅沢な試みが実現!(担当S様、大感謝!)
その一部始終をレポートしたいと思います。
きっかけは、DSD版のうたかたやホール音源を先方にお渡ししたところ、イギリスのボブ氏がMQA版を作って下さったことでした。
せっかくDSDからの変換データを聴くなら、慣れ親しんだスタジオでいかがですか、と。
そのお言葉に甘えて試聴会が実現したわけです。

※当日の写真ではありません。画像はイメージです。
機材は、foobar2000をインストールしたノートPC、対応USB-DAC(Explorer2)
LINEアウトからの出力をスタジオのマイクプリに入力、アナログのSSLコンソールを経由してモニタースピーカーから再生した。

Explorer2を使って自宅でも比較試聴を実施。
機材は、x-アプリをインストールしたノートPC、Explorer2、LINEアウトから直接AVアンプに繋ぎ、スピーカー(MENTOR2)から再生した。

普通のハイレゾ音源は、ランプが白色で点灯。

MQAを正しくネイティブ再生すると、ランプが青色に点灯。

ソフトの設定は至って簡単。
x-アプリの場合は、画像の設定画面でASIOを選び、デバイスリストからExplorer2を選択するだけ。

容量の違いは以下の通り。リスト下方がWAVオリジナル。上方がMQAエンコードを使ったFLAC。
おおむね1/3程度までデーター容量が小さくなっている。
きっちり同じ比率で圧縮されていないのは、元の楽曲によって結果が変化することの証だ。
試聴の感想をお送りする前に、ちょっと技術的なお話を……
MQAはPCM音声における新しいエンコード技術であるため、DSDのままMQAエンコードを通すことはできません。
よって、我々の提出したDSDデータはPCMに変換しつつハイレートのFLACとして書き出しが行われていました。
DXDという超ハイレート版もありましたが、Explorer2がネイティブ再生できないため、176.4kHzのファイルを使用してDSDとの比較試聴を行いました。
またExplorer2はDSDのネイティブ再生に対応していません。
それでは、和田のスタジオで試聴した感想を以下に。
《Beagle Kick 作曲担当和田貴史のコメント》 5/10追記
====================================
DSDの音源をMQA変換したファイルは、やはりPCMに変換されているので
そもそものDSDの音質とは傾向が違いました。これは比較のしようがありません。
PCMに変換したもの同士で比較してみると、前回(先方へ訪問した際)ほどではありませんが、若干スッキリとした音になる印象ではありました。
そこで思ったのですが、“音が良くなる”のではなく、むしろ普通のWAV等は環境に影響される何かがあるのではないか?と思いました。(クロックとか)
ProToolsでも録音している時と、再生している時、バウンスをした2MIXを聴く時、それぞれ「なんか違うような・・・」と思うことは少なくありません。
今でこそ差は少ないですが昔はもっとありました。
そう言ったブレが少ないのがMQAの音質を良く感じさせる要因なのかも知れないと思いを馳せていました。
何にせよ、この音質でこれだけデータサイズが小さくなるのだから凄いことです!
====================================
まずDSD版を再生します。
リアルタイムでPCMに変換されているとは思えないほど、滑らかで温もりのある音。
DSDならではの連続した音声信号、いわゆるアナログ感が出ていました。
続いてMQAエンコードを通した176.4kHz FLAC版を再生。
DSD→PCM変換を経由しているため、カチッとした正確な音像感は否めません。
しかし、繊細なディテールやホールの響きのリアリティーは十分に感じられます。
そもそもデーター量はオリジナルのほぼ1/10程度になっています。
にも関わらず、DSD版(5.6MHz)と比べて致命的な情報の欠落無く伝えきっているのには恐れ入りました。
MQAになると、確かにDSDならではのアナログ感やいい意味でこもった感じは薄まります。
しかし、音像がクッキリと克明に描写され、余韻もクリーンになったことでまた別の味わいが生まれました。
ホールで録音したピアノ音源は、会場の響きが適度に減少し、直接音にマイクがフォーカスしたかのような生々しい打鍵音が聴けました。
全指向性のマイクをメインにミックスしているのにこの結果。とても驚きました。
MQAは録音したときの最も鮮烈な瞬間(音)を復元することができるのかもしれません。
前回ブラックボックスであると書いた、「時間軸上のボケや歪みのクリーニング」がDSDからの変換でも有効に作用していると考えられます。
ちなみに、元のDSDからAudioGate3で単にPCMへ変換しただけのデータとMQAを聞き比べてみました。
結果は、MQAの方が聴き心地が良く、さらに真に迫ったリアリティーを感じることができました。
スタジオではアルバムの楽曲も試聴しました。
元がPCMの場合、両者の違いが非常に分かり易いです。
最初の5秒くらいで「なるほどね!」と膝を打つ勢いです。
皆さんにも早くこの違いを体験いただける場を設けたいです。
私の自宅にデーターを持って帰って比較試聴しましたが、
やはり総じて「音が良くなる」という漠然とした表現よりも
「マスター本来の音に近づける」
「録音(あるいはミックス)したときのニュアンスを正確に再現する」のがMQAの真価なのではないかと思えてきました。
これだけでもすごいのに、データー量は大幅に小さくなって、非対応機器で再生してもCD同等以上の品質で楽しめる。
……とてつもないテクノロジーです。
MQAは本当に高音質音源の世界に革命をもたらすのかもしれません。
Beagle Kickのファンの皆さん。
ぜひハイレゾ版を今からでもお試しください。
MQA版は配信に向けて関係各所と最終的な詰めの調整を行っています。
きっと期待を超える内容になると思っておりますので、楽しみにお待ち下さいね!
楽曲の感想は、いつものように公式サイトのお問い合わせリンクから受け付けております。
Wonderful World (Solo Piano Version)配信中!
DSD5.6MHz
http://ototoy.jp/_/default/p/57380
DSD2.8MHz
http://ototoy.jp/_/default/p/57379
これまでの作品のハイレゾ配信はこちら
====================================
OTOTOYにて特集記事(インタビュー)がアップされました!
制作秘話はもちろん、ユニット結成の経緯、音へのこだわり、音楽への向き合い方など縦横に語っています。
Beagle Kickへの理解がもっと深まり、新たな魅力に気付くかも!?
・同人音楽だからこそできる“ハイレゾ音楽制作ユニット”Beagle Kickーー自作スタジオで訊いた、自由な音楽性そしてハイレゾにかける想い
DLsite.com(同人作品配信サイト)
(FLAC版)
←NEWアルバム

同人音楽の森(同人音楽作品配信サイト)
(FLAC版)

OTOTOY(高音質音楽配信サイト)
http://ototoy.jp/them/index.php/ARTIST/87203
(WAV・FLAC・ALAC版)
BRAND NEW KEYS発売記念特集記事 インタビュー記事
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ホームページが出来ました
ぜひ見にいってみてくださいね!メディア出演情報も追加しました。
http://dimension-cruise.jp/beaglekick/
サークル全体のプロデュース、ディリクション補佐、プロモーション周りを担当してます。
作曲・編曲の和田貴史は、
GWにしっかり充電して、ハイレゾ版の準備に取りかかります。
【5/10追記】和田の試聴コメントを追加しました!
先日、和田のプライベートスタジオにてMQAの試聴が行われました。
前回の試聴は先方のショールームに出向きましたが、
今回は聴き慣れた環境でオリジナルとMQAを比較試聴するという贅沢な試みが実現!(担当S様、大感謝!)
その一部始終をレポートしたいと思います。
きっかけは、DSD版のうたかたやホール音源を先方にお渡ししたところ、イギリスのボブ氏がMQA版を作って下さったことでした。
せっかくDSDからの変換データを聴くなら、慣れ親しんだスタジオでいかがですか、と。
そのお言葉に甘えて試聴会が実現したわけです。

※当日の写真ではありません。画像はイメージです。
機材は、foobar2000をインストールしたノートPC、対応USB-DAC(Explorer2)
LINEアウトからの出力をスタジオのマイクプリに入力、アナログのSSLコンソールを経由してモニタースピーカーから再生した。

Explorer2を使って自宅でも比較試聴を実施。
機材は、x-アプリをインストールしたノートPC、Explorer2、LINEアウトから直接AVアンプに繋ぎ、スピーカー(MENTOR2)から再生した。

普通のハイレゾ音源は、ランプが白色で点灯。

MQAを正しくネイティブ再生すると、ランプが青色に点灯。

ソフトの設定は至って簡単。
x-アプリの場合は、画像の設定画面でASIOを選び、デバイスリストからExplorer2を選択するだけ。

容量の違いは以下の通り。リスト下方がWAVオリジナル。上方がMQAエンコードを使ったFLAC。
おおむね1/3程度までデーター容量が小さくなっている。
きっちり同じ比率で圧縮されていないのは、元の楽曲によって結果が変化することの証だ。
試聴の感想をお送りする前に、ちょっと技術的なお話を……
MQAはPCM音声における新しいエンコード技術であるため、DSDのままMQAエンコードを通すことはできません。
よって、我々の提出したDSDデータはPCMに変換しつつハイレートのFLACとして書き出しが行われていました。
DXDという超ハイレート版もありましたが、Explorer2がネイティブ再生できないため、176.4kHzのファイルを使用してDSDとの比較試聴を行いました。
またExplorer2はDSDのネイティブ再生に対応していません。
それでは、和田のスタジオで試聴した感想を以下に。
《Beagle Kick 作曲担当和田貴史のコメント》 5/10追記
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DSDの音源をMQA変換したファイルは、やはりPCMに変換されているので
そもそものDSDの音質とは傾向が違いました。これは比較のしようがありません。
PCMに変換したもの同士で比較してみると、前回(先方へ訪問した際)ほどではありませんが、若干スッキリとした音になる印象ではありました。
そこで思ったのですが、“音が良くなる”のではなく、むしろ普通のWAV等は環境に影響される何かがあるのではないか?と思いました。(クロックとか)
ProToolsでも録音している時と、再生している時、バウンスをした2MIXを聴く時、それぞれ「なんか違うような・・・」と思うことは少なくありません。
今でこそ差は少ないですが昔はもっとありました。
そう言ったブレが少ないのがMQAの音質を良く感じさせる要因なのかも知れないと思いを馳せていました。
何にせよ、この音質でこれだけデータサイズが小さくなるのだから凄いことです!
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まずDSD版を再生します。
リアルタイムでPCMに変換されているとは思えないほど、滑らかで温もりのある音。
DSDならではの連続した音声信号、いわゆるアナログ感が出ていました。
続いてMQAエンコードを通した176.4kHz FLAC版を再生。
DSD→PCM変換を経由しているため、カチッとした正確な音像感は否めません。
しかし、繊細なディテールやホールの響きのリアリティーは十分に感じられます。
そもそもデーター量はオリジナルのほぼ1/10程度になっています。
にも関わらず、DSD版(5.6MHz)と比べて致命的な情報の欠落無く伝えきっているのには恐れ入りました。
MQAになると、確かにDSDならではのアナログ感やいい意味でこもった感じは薄まります。
しかし、音像がクッキリと克明に描写され、余韻もクリーンになったことでまた別の味わいが生まれました。
ホールで録音したピアノ音源は、会場の響きが適度に減少し、直接音にマイクがフォーカスしたかのような生々しい打鍵音が聴けました。
全指向性のマイクをメインにミックスしているのにこの結果。とても驚きました。
MQAは録音したときの最も鮮烈な瞬間(音)を復元することができるのかもしれません。
前回ブラックボックスであると書いた、「時間軸上のボケや歪みのクリーニング」がDSDからの変換でも有効に作用していると考えられます。
ちなみに、元のDSDからAudioGate3で単にPCMへ変換しただけのデータとMQAを聞き比べてみました。
結果は、MQAの方が聴き心地が良く、さらに真に迫ったリアリティーを感じることができました。
スタジオではアルバムの楽曲も試聴しました。
元がPCMの場合、両者の違いが非常に分かり易いです。
最初の5秒くらいで「なるほどね!」と膝を打つ勢いです。
皆さんにも早くこの違いを体験いただける場を設けたいです。
私の自宅にデーターを持って帰って比較試聴しましたが、
やはり総じて「音が良くなる」という漠然とした表現よりも
「マスター本来の音に近づける」
「録音(あるいはミックス)したときのニュアンスを正確に再現する」のがMQAの真価なのではないかと思えてきました。
これだけでもすごいのに、データー量は大幅に小さくなって、非対応機器で再生してもCD同等以上の品質で楽しめる。
……とてつもないテクノロジーです。
MQAは本当に高音質音源の世界に革命をもたらすのかもしれません。
Beagle Kickのファンの皆さん。
ぜひハイレゾ版を今からでもお試しください。
MQA版は配信に向けて関係各所と最終的な詰めの調整を行っています。
きっと期待を超える内容になると思っておりますので、楽しみにお待ち下さいね!
楽曲の感想は、いつものように公式サイトのお問い合わせリンクから受け付けております。
Wonderful World (Solo Piano Version)配信中!
DSD5.6MHz
http://ototoy.jp/_/default/p/57380
DSD2.8MHz
http://ototoy.jp/_/default/p/57379
これまでの作品のハイレゾ配信はこちら
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OTOTOYにて特集記事(インタビュー)がアップされました!
制作秘話はもちろん、ユニット結成の経緯、音へのこだわり、音楽への向き合い方など縦横に語っています。
Beagle Kickへの理解がもっと深まり、新たな魅力に気付くかも!?
・同人音楽だからこそできる“ハイレゾ音楽制作ユニット”Beagle Kickーー自作スタジオで訊いた、自由な音楽性そしてハイレゾにかける想い
DLsite.com(同人作品配信サイト)
(FLAC版)





同人音楽の森(同人音楽作品配信サイト)
(FLAC版)

OTOTOY(高音質音楽配信サイト)
http://ototoy.jp/them/index.php/ARTIST/87203
(WAV・FLAC・ALAC版)
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