M3新譜、DSD 2mixマスター録音のレポート ~橋爪Pの感想~
どうも、Beagle Kickの中の人、橋爪です。
サークル全体のプロデュース、ディリクション補佐、プロモーション周りを担当してます。
SHOWROOM配信でここでしか聴けない話や映像を披露していきます。(準備中)
テクニカル面がなかなか進展せず問い合わせ中です…(汗)
レコーディングの秘蔵映像など出したいのですがっ!
作曲・編曲の和田貴史は、CDなど当日物販の準備に入っています。

上の写真の消しゴム。
いったい何のためでしょうか。
実はこれ、M3新譜の2mixを作るために必要なアイテムなのです!
今回は私と和田が二人三脚で行った超アナログなマスター作成秘話をお届けします。
前回お送りしたミックスのチェックを終えて、いざマスター作成です。
普段のデジタルミックス(Protools)であれば、バウンスという2chのファイルを作る機能で楽々終えてしまう作業。
オフラインバウンスなら実時間より短い時間で完了させることができるのですが……
なんと完全手作業です!
楽曲の時間(実時間)待ちます!
タイムコードを見ながら緊張のスタート、エンドです!
DSDならではの不自由。
部分編集ができず、やれるのは分割と頭とケツのカットくらい。
不便極まりないファイルフォーマットのDSDは、2mix作成時も時代錯誤のアナログ作業でした。
いったいその流れはどんなものなのか…
まずOKテイクを流して演奏の始まりと終わりのタイムコードをメモします。
マスターレコーダーの録音開始ボタンを押すのは演奏始まりちょっと前。
録音停止は、演奏が終わってから。

演奏の頭と終わりのフェードイン、フェードアウトは手作業です。
あらかじめメモしたタイムコードをもとに和田がSSLのフェーダーをマニュアルで操作するのです。
フェーダーの上限位置は先ほどの写真にあった消しゴムによってセーブされます。
ソフトウェアでフェードの音量カーブが自由自在な今、指操作のフェードイン・アウトとか!
まるで冗談のようですw
(ちなみにフェードをやる理由は、演奏の前後に暗騒音含めたノイズがあるのでそれを自然に聴かせるためです)
【マスターファイルの録音手順】 カッコ内は操作した担当者
・DA-3000の再生ボタンを押す。1台再生すれば同期している残りの2台は再生を始める。(和田)
・フェードインの直前にマスターレコーダー DA-3000 の録音開始(橋爪)
・演奏開始の少し前から滑らかなフェードイン(和田)
・再生を二人で見守る。エラーなど無いかチェック(和田・橋爪)
・演奏終わりに近づくとスタンバイ
・演奏が終わったらフェーダーをゆっくりと下げる(和田)
・フェーダーが下がりきったらマスターレコーダーの録音停止(橋爪)
・録音フォーマット設定を5.6MHzから2.8MHzへ変えてもう一回
(これを2曲分行いました)

いかがでしょうか。
少しDTMをかじっていた方なら「あー、MTRのころを思い出す」などと昔を懐かしく感じていただけたのでは?
この手間の掛かる2mix作成を通して私が感じたことは
「めちゃくちゃ楽しい!むしろこの行為が作品を作っているという実感があって愛おしい!」でした。
これっぽっちも退屈だとは思わなかったのです。
和田のそばで神妙にタイムコードを見ながら、録音ボタンを押す。
曲の終わりには、和田のフェードアウトを見届けタイミングよく録音停止する。
失敗してもやり直せばいいのですが、再度実時間待たなければいけなくなるので緊張もします。
そもそも私は音響エンジニアなので、たった4回の録音回しでミスなんてしたら大恥です。
久々に感じる高揚感と音楽(音源)を制作しているという喜びに浸りながら、真剣に操作をさせていただきました。
現代は、DAWの発達によって、手軽に部分的なやり直しが可能です。
2mixマスターも操作一つでソフトがすぐに作ってくれます。
(もちろん、その過程には便利になったからこそのプロの工夫が山ほど必要になってきます。)
一方で「あとで録り直せばいい」「あとで編集すればいい」「締切に間に合わせなくちゃ」ということが頭を占拠し、音楽を作るという行為が”作業的”になってしまっているという声も耳にします。
私も音楽ではありませんが、長年音響として音声コンテンツに関わっています。
そんな自分がDSDの2mix作成を通じて、音楽を作っているという実感や重み、ファンの方へ誠意を込めて取り組むという初心、
……などなど改めて骨身にしみるように感じることができたのです。
本当に貴重な体験でした。
和田と一緒に作業できたことを幸せに思えた一日でした。
……ということで、ちょっとまじめな話になっちゃいました。
新作の試聴やミュージックビデオが公開になっています!
ぜひご覧ください。
試聴クロスフェード
ミュージックビデオ
楽曲の感想は、いつものように公式サイトのお問い合わせリンクから受け付けております。
これまでの作品のハイレゾ配信はこちら
====================================
OTOTOYにて特集記事(インタビュー)がアップされました!
制作秘話はもちろん、ユニット結成の経緯、音へのこだわり、音楽への向き合い方など縦横に語っています。
Beagle Kickへの理解がもっと深まり、新たな魅力に気付くかも!?
・同人音楽だからこそできる“ハイレゾ音楽制作ユニット”Beagle Kickーー自作スタジオで訊いた、自由な音楽性そしてハイレゾにかける想い
DLsite.com(同人作品配信サイト)
(FLAC版)
←新作

同人音楽の森(同人音楽作品配信サイト)
(FLAC版)

OTOTOY(高音質音楽配信サイト)
http://ototoy.jp/them/index.php/ARTIST/87203
(WAV・FLAC・ALAC版)
BRAND NEW KEYS発売記念特集記事 インタビュー記事
====================================
ホームページが出来ました
ぜひ見にいってみてください!
http://dimension-cruise.jp/beaglekick/
サークル全体のプロデュース、ディリクション補佐、プロモーション周りを担当してます。
SHOWROOM配信でここでしか聴けない話や映像を披露していきます。(準備中)
テクニカル面がなかなか進展せず問い合わせ中です…(汗)
レコーディングの秘蔵映像など出したいのですがっ!
作曲・編曲の和田貴史は、CDなど当日物販の準備に入っています。

上の写真の消しゴム。
いったい何のためでしょうか。
実はこれ、M3新譜の2mixを作るために必要なアイテムなのです!
今回は私と和田が二人三脚で行った超アナログなマスター作成秘話をお届けします。
前回お送りしたミックスのチェックを終えて、いざマスター作成です。
普段のデジタルミックス(Protools)であれば、バウンスという2chのファイルを作る機能で楽々終えてしまう作業。
オフラインバウンスなら実時間より短い時間で完了させることができるのですが……
なんと完全手作業です!
楽曲の時間(実時間)待ちます!
タイムコードを見ながら緊張のスタート、エンドです!
DSDならではの不自由。
部分編集ができず、やれるのは分割と頭とケツのカットくらい。
不便極まりないファイルフォーマットのDSDは、2mix作成時も時代錯誤のアナログ作業でした。
いったいその流れはどんなものなのか…
まずOKテイクを流して演奏の始まりと終わりのタイムコードをメモします。
マスターレコーダーの録音開始ボタンを押すのは演奏始まりちょっと前。
録音停止は、演奏が終わってから。

演奏の頭と終わりのフェードイン、フェードアウトは手作業です。
あらかじめメモしたタイムコードをもとに和田がSSLのフェーダーをマニュアルで操作するのです。
フェーダーの上限位置は先ほどの写真にあった消しゴムによってセーブされます。
ソフトウェアでフェードの音量カーブが自由自在な今、指操作のフェードイン・アウトとか!
まるで冗談のようですw
(ちなみにフェードをやる理由は、演奏の前後に暗騒音含めたノイズがあるのでそれを自然に聴かせるためです)
【マスターファイルの録音手順】 カッコ内は操作した担当者
・DA-3000の再生ボタンを押す。1台再生すれば同期している残りの2台は再生を始める。(和田)
・フェードインの直前にマスターレコーダー DA-3000 の録音開始(橋爪)
・演奏開始の少し前から滑らかなフェードイン(和田)
・再生を二人で見守る。エラーなど無いかチェック(和田・橋爪)
・演奏終わりに近づくとスタンバイ
・演奏が終わったらフェーダーをゆっくりと下げる(和田)
・フェーダーが下がりきったらマスターレコーダーの録音停止(橋爪)
・録音フォーマット設定を5.6MHzから2.8MHzへ変えてもう一回
(これを2曲分行いました)

いかがでしょうか。
少しDTMをかじっていた方なら「あー、MTRのころを思い出す」などと昔を懐かしく感じていただけたのでは?
この手間の掛かる2mix作成を通して私が感じたことは
「めちゃくちゃ楽しい!むしろこの行為が作品を作っているという実感があって愛おしい!」でした。
これっぽっちも退屈だとは思わなかったのです。
和田のそばで神妙にタイムコードを見ながら、録音ボタンを押す。
曲の終わりには、和田のフェードアウトを見届けタイミングよく録音停止する。
失敗してもやり直せばいいのですが、再度実時間待たなければいけなくなるので緊張もします。
そもそも私は音響エンジニアなので、たった4回の録音回しでミスなんてしたら大恥です。
久々に感じる高揚感と音楽(音源)を制作しているという喜びに浸りながら、真剣に操作をさせていただきました。
現代は、DAWの発達によって、手軽に部分的なやり直しが可能です。
2mixマスターも操作一つでソフトがすぐに作ってくれます。
(もちろん、その過程には便利になったからこそのプロの工夫が山ほど必要になってきます。)
一方で「あとで録り直せばいい」「あとで編集すればいい」「締切に間に合わせなくちゃ」ということが頭を占拠し、音楽を作るという行為が”作業的”になってしまっているという声も耳にします。
私も音楽ではありませんが、長年音響として音声コンテンツに関わっています。
そんな自分がDSDの2mix作成を通じて、音楽を作っているという実感や重み、ファンの方へ誠意を込めて取り組むという初心、
……などなど改めて骨身にしみるように感じることができたのです。
本当に貴重な体験でした。
和田と一緒に作業できたことを幸せに思えた一日でした。
……ということで、ちょっとまじめな話になっちゃいました。
新作の試聴やミュージックビデオが公開になっています!
ぜひご覧ください。
試聴クロスフェード
ミュージックビデオ
楽曲の感想は、いつものように公式サイトのお問い合わせリンクから受け付けております。
これまでの作品のハイレゾ配信はこちら
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OTOTOYにて特集記事(インタビュー)がアップされました!
制作秘話はもちろん、ユニット結成の経緯、音へのこだわり、音楽への向き合い方など縦横に語っています。
Beagle Kickへの理解がもっと深まり、新たな魅力に気付くかも!?
・同人音楽だからこそできる“ハイレゾ音楽制作ユニット”Beagle Kickーー自作スタジオで訊いた、自由な音楽性そしてハイレゾにかける想い
DLsite.com(同人作品配信サイト)
(FLAC版)






同人音楽の森(同人音楽作品配信サイト)
(FLAC版)

OTOTOY(高音質音楽配信サイト)
http://ototoy.jp/them/index.php/ARTIST/87203
(WAV・FLAC・ALAC版)
BRAND NEW KEYS発売記念特集記事 インタビュー記事
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